- 2026/09/29 18:42 掲載
米ナスダックが取引基盤「Calypso」にAIエージェント環境、MCP採用で金融業務を自動化
Nasdaq Calypsoは、銀行や証券会社、資産運用会社、中央銀行などが、フロントからバックオフィスまでの取引処理やリスク管理、担保管理に使う基盤だ。新たな環境では、ナスダックが用意するエージェントに加え、顧客が自社で持つAI基盤も接続できる。接続層には、AIエージェントとソフトウェアをつなぐ業界標準として広がりつつある「MCP(Model Context Protocol)」を採用した。
第1弾の機能は、プラットフォーム上のデータや文書を自然言語で問い合わせられるアシスタント。データ分析や文書レビューの生産性を高め、意思決定を速める狙いがある。今後は、手作業が残る業務の摩擦を減らす「統制されたエージェント型ワーカー」群を順次投入する計画だ。
エージェントはナスダックがホストし、Amazon Bedrock上に構築したCalypsoのクラウド環境から提供する。データの管理権は顧客側に残り、オンプレミスの顧客も同じエージェントに接続できる。導入にあたっては、顧客ごとのAIガバナンスや統制の要件に合わせて同社が支援するとしている。
ナスダックで資本市場テクノロジー部門を率いるマグナス・ハグリンド氏は「エージェント機能を統合し、オーケストレーション層の役割を担うことで、Nasdaq Calypsoを記録システムから、取引ライフサイクルのあらゆる段階で業務を自動化するインテリジェントなプラットフォームへと進化させる」とコメントした。
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