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- 2026/10/27 09:44 掲載
クラウドフレア、AI基盤で別の顧客のデータが応答に混入と公表 GLM-5.3の155件に影響
不具合があったのは、モデルを公開した2026年8月27日から9月9日まで。この間、少数の顧客が、直前に同じモデルへ送られた別の顧客のリクエストに由来するデータを含む応答を受け取った。影響を受けた応答は155件で、いずれも681,280トークンを超える長いプロンプトへの応答だった。同社は、自社のテストと研究者の検証を除くと、確認できた利用は通常の長文利用と一致しており、悪用の形跡は見つからなかったと説明している。
原因は2つが重なったことだという。1つ目は設定ミスで、GLM-5.3のコンテキスト長(一度に扱える入力の長さ)は1,048,576トークンだが、入力を処理するGPU側のKVキャッシュ(計算の途中結果を保存する領域)は681,280トークン分しかなかった。2つ目は、同社が使うオープンソースの推論エンジン「SGLang」のバグ。領域に収まらない長さのリクエストがエラーで打ち切られず、他の利用者のデータが残る領域を参照して応答が生成された。クライアントには、エラーでなくHTTP 200が返っていたという。
経過は次のとおり(いずれも協定世界時)。9月8日23時11分にセキュリティ研究者から報告を受け、9月9日13時22分にインシデントを宣言した。14時にGLM-5.3を非公開にし、14時52分に設定を修正。19時4分にエンジンの修正を適用し、19時40分に公開を再開した。
対策として、同社はKVキャッシュの領域を約204万トークンに広げ、コンテキスト長の約2倍にした。長すぎるリクエストをデータ転送の前に拒否するようエンジンも修正した。SGLangの開発元RadixArkや研究者と調整し、10月26日に協調開示として公表した。SGLangはv0.5.21(10月2日)、v0.5.22(10月19日)でも上流を修正しており、同社は運用者にv0.5.22以降への更新を勧めている。
なぜ、公開前のテストでは異常に気づけなかったのか。背景には、AI基盤のキャッシュ領域に特有の仕組みと、同社が「確認していなかった」ある項目がある。
・使い回されても消されない、キャッシュ領域の仕組み
・テストで確認していなかったこと、事前に分かっていた不一致
・ページ単位の検査や数学的な証明まで踏み込む再発防止策
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