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  • 2009/03/13 掲載

【セミナーレポート】サン・マイクロシステムズのストレージソリューションを一挙に解説!

3月4日開催「Sun Storage Solution Day -2009 Spring-」

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3月4日、グランドプリンスホテル赤坂において、サン・マイクロシステムズのプライベートセミナー「Sun Storage Solution Day -2009 Spring-」が開催された。厳しい経済状況のなか、いかに投資効果・コスト効果の高いストレージを選択し、適切なソリューションを構築するかという点が、いま企業に求められている。その課題を解決する同社のストレージ技術やストレージ製品群が一挙に紹介された。本セミナーの内容について要約して紹介しよう。

ナンバーワンのポジションを維持できる技術を引き続き投入



【ITアーキテクト】

サン・マイクロシステムズ
執行役員
ストレージ・ビジネス統括本部
統括本部長
湯澤芳伸氏

 まずSun Storage Solution Day開催にあたり、同社執行役員の湯澤芳伸氏が登壇し、開会挨拶と本セミナーの概要について説明した。

 その後、米サン・マイクロシステムズのSteve Aaker氏による基調講演「進化し続けるテープテクノロジー」が行われた。同氏は「データライフサイクル、パフォーマンスや要件にあわせ、ディスクとテープのハブリッド型によって包括的なエンドツーエンドのソリューションを提供する」と述べ、メインフレーム向けの最新ストレージ技術や、バーチャルテープ、VSM(Virtual Storage Manager)システム、自動テープライブラリー、テープドライブ、暗号化などの技術についても網羅的に説明した。

【ITアーキテクト】

米国 Sun Microsystems Inc.
シニアプロダクトマネージャー
Steve Aaker氏

 テープドライブはディスクドライブと比べて電力消費が少ないというメリットがあり、アーカイブに格納されるバックアップ用として今後も進化を続けていく。容量も2年ごとに2倍に拡張していく方向だ。代表的なテープドライブとしては、デュアルハブ型の「T9840シリーズ」と、エンタープライズのミッドレンジから幅広いライブラリーまでに対応するシングルハブ型の「T10000シリーズ」の2つ製品のラインを持っている。昨年発表したT10000Bは、業界で初めて1TBのテープに対応した。最新テクノロジーのテープドライブを導入することで、データセンターのバックアップを統合し、運用コストを軽減できるようになる。

【ITアーキテクト】

シングルハブ型のテープドライブ
「Sun StorageTek T10000シリーズ」。
最新のT10000Bは
1TBのテープドライブに対応

 また同社のVSMは256基のテープドライブをエミュレートできるが、性能・容量においてスケーラビリティがあり、新バージョンが登場しても旧バージョンと共存が可能だ。パフォーマンスや負荷分散でも自動チューニングができ、ディザスターリカバリー(以下、DR)対策にも対応する。VSMも引き続き強化が行われる予定だ。エントリーレベルの「VSM5e」や、FICON/ESCON、Native IPなどに対応し、容量を90TBに拡張したハイエンドレベルの「VSM5」などの新製品も近日中にアナウンスされるという。

 一方、暗号化については2世代目となる技術として「KMS2.0」(Key Management Station)を昨年発表し、データセキュリティの強化を図っている。またテープライブラリーについては、エントリーからエンタープライズまで多様な選択肢を提供してきた。200から5000カートリッジまでのテープに対応するミッドレンジの「Sun StorageTek SL3000」は、ハードウェアでのオーバーラップを広げ、機器の段階的な切り替えを可能にした。さらにエンタープライズ向けの「同 SL8500」と組み合わせることで、管理面、コスト面などにおいて、他社の追随を許さない差別化を図ることができるという。

 Steve Aaker氏は「テープ、ライブラリー、バーチャライゼーション、いずれの分野においてもクラス最高級の製品を提供し、ナンバーワンのポジションを維持できるようにテープテクノロジーを拡張し、環境に優しいグリーンな推進していく」とし、講演を終えた。


オプションのVSM拡張サービスで
OS/390やz/OS上でのサポートに対応

【ITアーキテクト】

サン・マイクロシステムズ
プロダクトマーケティング本部 主幹部長
吉武大作氏

 次にプロダクトマーケティング本部の吉武大作氏より、VSM拡張サポートメニューについてのアナウンスがあった。これは、現在VSMを利用しているユーザーに対し、「PTFパッケージ評価」「VSMキャパシティプランニング」「VSMパフォーマンス・アナリシス」という3つのオプションサービスを提供するもの。価格はそれぞれ298万円(年12回)、370万円(年2回)、576万円(年4回)からとなっている。

 PTFパッケージ評価サービスは、IBMのサポートが切れたOS/390(2.10)、およびz/OS(1.1~1.6)上で、PTF(Program Temporary Fix)の回帰(ストレス)テストを実施し、問題なく稼動することを確認してユーザーに定期的に提供。「パッケージの事前インストールによる予防保守効果から、障害の発生を防ぐことが可能だ」という。

 また、VSMキャパシティプランニングサービスでは、ユーザーのシステム状況におけるキャパシティ分析や傾向を測り、データの増加に備えて、仮想テープ資源やパラメーター変更などを実施し、余裕のある運用と安定稼動を確保する。さらにVSMの監視項目の標準化を行い、推奨値や限界値を設定し、報告書として提出する。VSMパフォーマンス・アナリシスについては、定期的にスループットを測定し、現在の運用の傾向と対策を把握することが可能だ。今後のシステム運用・設計に効果を発揮するという。

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