- 2009/03/18 掲載
総務省、「霞が関クラウド」の構築など、先端ICTで100兆円の新市場創出を発表
本プロジェクトは、鳩山総務相の私的懇談会「ICTビジョン懇談会」において、2月23日に実施された緊急提言をもとに作られた。
プロジェクトの骨子では、下記の9つの具体的な重点領域について言及。
(2)“政府”の底力の発揮-----霞が関クラウドの構築等
(3)“地域”の底力の発揮-----ユビキタスタウン構想の推進
(4)先進的デジタルネットワークの構築
(5)クリエイティブ産業の育成強化
(6)ICT産業の国際競争力の強化-----グローバル展開の加速
(7)ユビキタス・グリーンICTの開発・展開
(8)高度ICT人材等の育成強化
(9) ネットワークの安心・安全の実現
まず、(1)では「次世代ITS(高度交通システム)」や「ワイヤレス・スーパーブロードバンド」などの次世代無線通信技術による電波の有効活用、「安全な次世代クラウド・ネットワーキング技術」、「高速・省電力のオール光通信」などの新技術開発などにより、新産業創出を狙う。
また、(2)では電子政府化を進め、「霞が関クラウド」という、省庁専用のクラウドコンピューティングを構築していく。また、「ナショナル・デジタル・アーカイブ(仮称)」と呼ばれる、行政文書や図書論文、文化財情報などをデジタル化したデータベースを構築し、これを民間に開放する。
(3)以降では、地方のデジタルデバイド解消や、高度ICT人材の育成、グリーンIT、アニメなどのコンテンツ産業の育成強化、ネットワークのセキュリティといったトピックが盛り込まれている。
総務省では、これらの施策をもとに、現在約100兆円の情報通信技術市場を、2015~2020年時点で倍増(最大約100兆円の新市場創出)させる狙いだという。
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