- 2010/02/09 掲載
NRI、システム基盤構築のトータルソリューション「vPLAT」を提供
野村総合研究所(以下、NRI)は9日、企業の業務アプリケーション開発に取り組む際に、前提となるシステム基盤(OS、ミドルウェアなど)の設計・構築のノウハウなどを標準化し、基盤構築コストを削減するソリューション「vPLAT」を提供すると発表した。
同ソリューションでは、利用するミドルウェアの選定から、環境パラメータの調整、負荷分散、例外処理、運用、セキュリティといった非機能要件、基盤上で実現するアプリケーションの処理パターンなど、システム基盤全体の実現方式の設計のノウハウを標準化することで、設計・構築の迅速化、低コスト化を実現するという。
vPLATの仮想アプライアンスでは、アプリケーション・サーバ機能に加えて、通常は個別サーバとして構築される認証サーバ機能や帳票生成サーバ機能なども含めて、方式設計・構築されており、単体で幅広い基幹系業務アプリケーション要件を支えるシステム基盤が稼動検証済みの状態で一括提供される。固定化された基盤を活用することで、そのつど設計・構築を実施する場合と比べて最大50%の工数を削減できるという。
また、同ソリューションの方式設計書では、オンライン問い合わせ応答や非同期メッセージングといったアプリケーション処理の方式を分析・整理し、Webアプリケーションシステムに共通する22の「アプリケーション処理パターン」として集約。この処理パターンに沿って、Webアプリケーション・フレームワーク上で実装したアプリケーション・テンプレートやサンプル類を提供するため、標準設計パターンに則ったアプリケーション設計・開発を行うことができる。
そのほか、vPLATを導入することによって、仮想ソフトウェア上でサーバを簡単に追加・削除することが可能となる。
価格は、サーバー単位での年間利用料形式で、1サーバー(4Core×2CPU = 8 Core相当)で、年間480万円から。必要量に応じて契約本数を調節することができる。
NRIでは、初年度に20社強への導入を見込む。

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