米マカフィー、モバイルセキュリティ「WaveSecure」手がけるtenCube買収

　米McAfee（マカフィー）は4日、モバイルセキュリティを手がけるtenCube（テンキューブ）を買収すると発表した。

　テンキューブはシンガポールに拠点を持ち、携帯電話の位置検索、遠隔ロック、バックアップ、消去、マルウェア対策、フィルタリングなどの機能を持つ「WaveSecure」を展開している企業。同製品は、Android、Blackberry、Symbian、Windows Mobile、iPhone、Java 搭載携帯電話など、幅広い端末に対応しているという。

　マカフィーでは、テンキューブの買収により、こうした製品群をエンタープライズ向けのモバイル市場で投入していく考え。

「スマートフォンなどのモバイル機器の技術革新はこの1年で大きく進み、マカフィーはその転換点に来ているといえるでしょう。20年以上のエンドポイントセキュリティの経験、約10年のモバイル機器のセキュリティの経験、また巨大なパートナーエコシステムを持つマカフィーは、常に技術革新の先を行くことで、市場で最も幅広いモバイルプラットフォームを提供できるポジションの獲得を実現します。」（マカフィー　コンシューマー、モバイルおよびスモールビジネス担当エグゼクティブバイスプレジデント トッド・ゲブハート（Todd Gebhart）氏）

　テンキューブは非公開会社のため、買収金額は明かされていない。買収完了は2010年8月の予定。現在テンキューブのソリューションは、英語、中国語、インドネシア語で提供されているが、今後は言語を拡大していくとともに、モバイル向けポリシーに基づいたデバイス管理製品を投入していく考えを明らかにしている。