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  • 2010/06/28

ルイ・ヴィトンの利益率を超えるアップル:財務諸表からスマートフォン戦略を読み解く(2)

マイクロソフト、アップル、グーグルなど5社を比較

近頃、「スマートフォン」という単語を耳にする回数が増えたのではないでしょうか。実際、アップルの「iPhone」のリリースに始まり、ソニー・エリクソンによるAndroid OS搭載の「Xperia」の発売などにより、日本でもそのすそ野が広がってきています。スマートフォン市場において興味深いのは、提供ベンダーによって、そのビジネスモデルが大きく異なる点です。本連載では、スマートフォンに携わるマイクロソフト、アップル、グーグル、リサーチ・イン・モーション(RIM)、ノキアの5社の財務諸表から、その戦略、今後の展開について考えてみましょう。第2回は、アップルを取り上げます。

フューチャーブリッジパートナーズ 長橋賢吾 編集:編集部 松尾慎司

フューチャーブリッジパートナーズ 長橋賢吾 編集:編集部 松尾慎司

2005年東京大学大学院情報理工学研究科修了。博士(情報理工学)。英国ケンブリッジ大学コンピュータ研究所訪問研究員を経て、2006年日興シティグループ証券にてITサービス・ソフトウェア担当の証券アナリストとして従事したのち、2009年3月にフューチャーブリッジパートナーズ(株)を設立。経営コンサルタントとして、経営の視点から、企業分析、情報システム評価、IR支援等に携わる。アプリックスIPホールディングス(株) 取締役 チーフエコノミスト。共著に『使って学ぶIPv6』(アスキー02年4月初版)、著書に『これならわかるネットワーク』(講談社ブルーバックス、08年5月)、『ネット企業の新技術と戦略がよーくわかる本』(秀和システム、11年9月)。『ビックデータ戦略』(秀和システム、12年3月)、『図解:スマートフォンビジネスモデル』(秀和システム、12年11月)。
ホームページ: http://www.futurebridge.jp


App Storeで競争優位を確立するアップル

 マイクロソフト、アップル、グーグル、RIM、ノキアの企業業績の面で、マイクロソフトの圧倒的な収益力・規模に急速な勢いで迫っているのがアップルです(前回記事参照)。過去3年でアップルの株価は100.4ドル(2007年5月3日)から271.87ドル(2010年6月16日)と3倍近く上昇し、6月15日での同社の時価総額は、2,473億ドル(1ドル91円計算で24.96兆円)と、マイクロソフトの時価総額2,311億ドル(同21.03兆円)を追い抜く規模になりました(ちなみにトヨタの時価総額は6月18日時点で11.17兆円)(図表1)。

photo
出所:Yahoo! Finance

図表1 マイクロソフトとアップルの株価の推移(単位:ドル)


 しばしば株価は半年~1年先の会社の業績を織り込むといわれますが、アップルのこうした堅調な株価パフォーマンスの背景はどこから来るのでしょうか。まずは同社の業績を追ってみましょう。

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