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- 2010/08/13 掲載
【連載:世界恐慌を突破するためのツール、経営の「見える化」】(最終回)あなたの会社は『軍憲書』を持っていますか?
多変量解析総合評価分析を利用した「SPLENDID21」の開発者として多くの会計事務所、中小企業、中堅企業、上場企業を指導中。「科学的経営」を志向する経営コンサルタント。
単身、上場企業に赴き、経営の隠れた問題点をズバリ指摘。表向きにはまず分からず、経営陣も見逃していた問題点に対する的確な指摘に、上場トップが驚きを隠さない辣腕コンサルタント。
氏いわく、「売上も利益も出ていて、一見どこにも問題ないように見える企業ほど、確実に見えない悪い部分が広がっていることが多い」と指摘。また、「現状が非常に悪い企業でも、どこにテコ入れすれば、2年後に復活できるかを的確にアドバイス。
1955年生まれ、和歌山県出身。現在、株式会社戦略経営研究所 代表取締役社長。
■株式会社戦略経営研究所
大阪市中央区安土町1-6-19プロパレス安土町ビル7階D号
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会計学×統計学で人間は「天才化」する
会計学×統計学で人間は天才化します。このことをワシントン大学のビジネス講座で講演されたのは、パトリック・J・ベティング教授です。
『イン・ザ・ブラック』(アレン・B・ボストロム、広瀬元義 著)によると、パトリック・J・ベティング教授 は、ビジネス講座でこう語ったそうです。
『「みなさんのなかに天才はいますか?」みんな、何事が始まるのかと固唾を飲んで見守った。「このなかにアインシュタインはいますか?」 彼はウィンクするようにニヤリと笑った。「いたら手を挙げてください。いませんよね。私もみなさんも凡人です。でも、実は、凡人が天才に勝つ、いや、勝たないまでも天才に近づく方法がひとつだけあるんですよ。」
と言い、人差し指をみんなのほうにかざして次のように言葉を続けた。
「答えは簡単なことなのです。統計に学べばよいのです。」』
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」というビスマルクの言葉があります。
「歴史に学ぶ」人とは、「統計的にこういう場合にどのように人は動いたのか」ということを基にして動く人のことです。
一方の「経験に学ぶ」人とは、「自分の今までの経験だけを判断にする人のことです。だが、自分の経験なんて、長い歴史から得られた経験の数々から比べれば、100万分の1の経験にも満たないでしょう。自分の経験だけを基に行動して、成功したとかダメだったとか言っているから凡人だと言われてしまうのです。『三国志』で有名な諸葛孔明にしても、豊臣秀吉の軍師であった黒田官兵衛にしても、『軍憲書』というものを読んでいました。そこには、「こういう場合はこうすればよい」という統計的な戦術が書かれています。川を背にしたら、こう戦いなさい、火を使って戦う場合はこうやりなさい……などの、さまざまな戦術が記されています。これらの戦術はすべて、長い歴史的経験によって生まれたものであり、たくさんの軍人たちの経験から得られた、いちばん効果的だったやりかた、それが統計なのです。
統計に学べばどうなるのでしょうか?100回のうち100回は無理としても、70回は成功できるようになるのです。賢者は統計に学ぶ。だから、賢い経営者は、統計データを重視するのです。
(以上 『イン・ザ・ブラック』(アレン・B・ボストロム、広瀬元義 著)より)
統計データを用いることで、超速の診断が可能になることが可能になることはこれまでの5回の連載で述べてきたとおりです。
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