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  • 2010/12/17 掲載

インタレストグラフとは何か?新興企業GravityがFacebookの次に注目される理由

ソーシャルデータが導く未来

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毎年11月に米サンフランシスコで開かれる「Web2.0 サミット」は、ウェブビジネスの動向や新しい潮流を知る場として知られ、常連であるグーグル、ヤフーなどのほか、多くのスタートアップ企業も参加する。今をときめくFacebookも2007年に登場して、広く注目されるようになった。そのサミットで、今年注目を集めた新興企業にGravityがある。同社がひっさげてるのが「パーソナライズドウェブ」であり、「インタレストグラフ」だ。人によっては「何をいまさら」と思われるかもしれないが、確かに新しい潮流なのだ。

行宮翔太

行宮翔太

ローカルTV記者、全国紙記者を経て、ITやビジネス分野のライティングを手がける。NTTPCコミュニケーションズ運営時のCNET、(株)ガリレオの「Infostand」などで執筆。四半世紀以上前に数年間住んだインドが“IT先進国”になったことを、どうしても信じられない。

パーソナライズドウェブとは

photo
iGoogleのページ(画面は特にパーソナライズ化していない状態)
 ウェブサイトを「パーソナライズ」するのは今や珍しいことではない。たいていのウェブサービスには「マイページ」といったユーザー専用ページがある。グーグルの「iGoogle」、ヤフーの「My Yahoo!」などは、ジャンルごとのニュースや、ショッピングやオークションなどの情報・サービスを登録して、自分専用のページにできるサービスだ。アマゾンの「マイストア」では、「ほしい物リスト」の登録や、「おすすめ商品」の表示が自動的に行われる。

 これらは、ユーザーがノイズ(必要のない情報)を除去して、欲しい情報を効率よく手に入れるためのツールとなる。またパーソナライズの機能は検索サービスにも取り入れられている。過去の検索履歴を利用して、目的の結果に、より素早く到達できるといったものだ。さらにグーグルが2008年から米国を皮切りに導入した「SearchWiki」のように、結果の表示順序などを自分好みに変えるサービスもある。

 ユーザー1人1人が求める情報は皆違う。パーソナライズは、インターネットのノイズの海の中から、欲しい情報だけを簡単に見つけられるようにすることを目指すものだ。

インターネットのデータ爆発

 一方で、世界の情報量は猛烈な勢いで増え続けている。調査会社の米IDCがまとめているデジタル情報量調査「Digital Universe(調査PDF)」によると、2009年1年間に世界で作成されたデータ量は0.8ゼタバイト(約8000億ギガバイト)で、前年から62%増えたという。さらに、10年後の2020年には約44倍の35ゼタバイトに増加すると予測している。

 こうした急増をもたらしている要因には、デジタル動画の普及、クラウド化などがある。とくにインターネット上では、一般ユーザーが生成する情報(UGC:User-Generated Content)であるブログ、投稿ビデオ、SNSのアップデートなど、「ソーシャルデータ」がすさまじい勢いで増えている。一方で、個々のユーザーが消費する情報の量は限られている。ユーザーは欲しい情報を効率よく選び出さないと、これまで以上に情報の大海に溺れてしまうのだ。

 そこでパーソナライズドウェブの進化、つまり「次世代パーソナライズドウェブ」というテーマが浮上してくる。今年11月に米サンフランシスコで開かれた「Web2.0 サミット」注目を集めた新興企業Gravityも、こうしたサービスを手がける企業だ。

【次ページ】次世代パーソナライズドウェブに至る3つの段階

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