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- 2011/08/12 掲載
「受け取る力」──社会で果たすべき責任をDNAに組み込むビジネススクール
名古屋商科大学大学院 客員教授 宮森 千嘉子氏
名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科 客員教授
企業と社会・人のコミュニケーションを軸に、エグゼクティブ&リーダーシップコミュニケーション、広報活動全般、インターナルコミュニケーションと社員エンゲージメント、ブランドイノベーション、CSR等に従事。
青山学院大学文学部、英国アシュリッジビジネススクール(EMBA)卒。
サントリー広報部、PRコンサルティング業務を経て日本HPに入社、以後、日本及び英国にて広報、WEBマーケティングなどのプロジェクトマネジャー、日本HP広報部長を歴任。その後日本GEにてマネージング・ダイレクターとしてコーポレート・コミュニケーションを統括。
コミュニケーション、ビジネスプレゼンテーション、リーダーシップなど、コミュニケーションに関わる分野での講師・講演多数。
現在は欧州をベースに活動中。共著に「個を活かすダイバーシティ戦略」など。
東日本大震災直後から、自然に支援活動を展開した
ESADEの持つDNA
3月11日を国外で迎え、自分の無力さに打ちひしがれると同時に、何かできることを、との思いで立ち上がった日本人は多い。スペインのバルセロナにある世界有数のビジネススクール、「ESADE」(Escuela Superior de Administración y Dirección de Empresas:企業経営幹部養成高等教育機関)の日本人学生グループも、3月12日に義援金と復興プランを募る支援プログラム、“ESADE Aid for Japan”を立ち上げた。学生たちが驚いたのは、学校側の迅速なアクションだった。学長から全教職員・全学生・卒業生向けた日本への支援メッセージ配信。3つのキャンパスで同時に開催された日本追悼イベント。同時にメディアへも積極的に働きかけ、地元カタルーニャの有力紙、スペイン全国ネットTVやラジオに“ESADE Aid for Japan”が紹介された。これらの動きと平行して、教職員・学生たちによる支援活動が、まるで水が流れるように自然に展開され、それが“ESADE Aid for Japan”に集約されていった。震災からわずか10日間の間に起こったことだった。
なぜ、これほどの「思い」を日本に向け、すばやく行動に移せる人たちが、ESADEには集まっているのだろうか?
「それは、ESADEにはバリュー(価値観)があり、これが私たちの行動の規範になっているからです」
ESADE MBAでディレクターを務めるオライヤ・ガルシア・ランチャ氏は語る。
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