- 2012/04/25 掲載
資生堂、日本ブランドとして初めてアルゼンチンに参入 中南米市場強化へ
資生堂は、「日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤー」を目指し、「成長軌道に乗る」ことをとテーマとした3カ年計画(2011年-2013年)に取り組んでいる。成長の牽引となる海外事業においては、中国に続く、次の成長エンジンづくりとして、新興国への対応強化を進めている。なかでも、高い経済成長を続ける中南米市場については、2010年11月よりコロンビア、2011年1月よりパナマにて販売を開始し、資生堂ブランドの売上、プレゼンスの拡大を進めている。一方、アメリカ、日本に続き世界3位の化粧品市場であるブラジルについては、2012年5月より、100%子会社の「資生堂ブラジル」を通じて、北米の子会社ブランド「ベアミネラル」を投入し、資生堂グループとしての取り組みを強化していく予定だ。
アルゼンチンは、ブラジルに続き、南米第2の新興経済国として、2003年以降、8年連続のプラス成長を続けており、個人消費を拡大している。化粧品市場については、南米諸国のなかでも第2位の市場で、地元資本の高級化粧品専門店の販売網が整っており、欧米の大手化粧品ブランドが本格的に事業展開を行っている。2010年度の同国の高級化粧品市場規模は、前年対比プラス3割の1 億2,700万ドル(約100億円)と好調を示していることから、資生堂ブランドの投入を決定した。
1977年に創業した「グレタ・グループ」は、アルゼンチンを含む南米南部に計4カ国(チリ共和国、ペルー共和国、ウルグアイ東方共和国)で輸入化粧品の販売、マーケティングを手掛ける代理店で、主に、プレステージブランドを取り扱っている。販売は、高級化粧品のカウンセリング販売に実績のある店舗を厳選し、初年度2012年は約15店、翌年20店以上に取り扱いを拡大する予定だ。
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