- 2012/07/09 掲載
大正製薬、メキシコの製薬会社4社を買収 メキシコでのOTC医薬品事業本格参入へ
大正製薬グループは、北米地域において1988年に米国に現地法人を設立し、ドリンク剤を中心に事業を展開してきた。メキシコへは2002年に進出し、ドリンク剤の販売を行ってきた。今回の株式買収により、メキシコにおいてOTC医薬品事業への本格参入が可能となる。また、CICSA社の販売ネットワークと生産設備を活用することで、北米地域における事業の拡大も目指す方針だ。
今回株式を取得したCICSA社はメキシコにおける代表的な製薬会社の一つであり、複数の有力な製品ブランドを有している。特に、主力ブランドである「Vitacilina」はメキシコの皮膚外用薬市場におけるマーケットリーダーであり、メキシコのほか米国においても製品を販売している。
今回の買収により、大正製薬グループでは、ブランド力の高いCICSA社製品ラインアップを取得することで、これまでドリンク剤が中心であったメキシコにおいてOTC医薬品を中心とした事業基盤を確立することができ、同事業への本格的参入が可能となる。また、メキシコおよび米国に展開するCICSA社の販売ネットワークを活用し、同社およびマレーシアにおける同社の完全子会社であるHoepharma社製品を加えた新たな製品ラインアップを供給することにより、北米地域における同社グループ事業の拡大を目指す。そのほか、製造管理および品質管理規則を満たすCICSA社の生産設備を、将来のアメリカ大陸における大正製薬グループ生産拠点として活用することも見込んでいる。
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