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- 2012/08/15 掲載
過疎と戦うエコカレッジ 尾野 寛明 氏:ユニークなサービスモデルと地域活性化の奮闘
1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。
本屋が1つもなくなった過疎地で戦うインターネット古書店
こうした中で、エコカレッジの代表取締役 尾野 寛明 氏は「過疎と戦うインターネット古書店」の経営者として業界で知られている。同社は2001年に設立され、2006年に島根県の過疎地に移転した古本屋である。
島根県のほぼ中央に位置する川本町は人口4,000人の町だ。だが2004年に町で唯一の本屋が廃業に追い込まれ、地元では本屋を何とか再生したいという想いが強かったという。そこで尾野氏は、この町で古書店をスタートさせる決心をした。しかし、なぜ過疎地でも経営が成り立つのだろうか?
同社が扱う書籍は、主に経済、法律、社会科学、宗教、医学、コンピュータなど、専門性の高いものが多い。売上の約8割がAmazon経由からだ。郵便局と宅急便は日本全国に集荷にくるため、どのような場所でも配送できる。地域に大学があるような、50万人ぐらいの地方都市を中心にユーザーをつかんでおり、地元では手に入らない本を島根県から発送するという形だ。尾野氏は「日本人が1億人いれば、必ず1人は読みたいと思う専門書があります。そのようなユーザーを対象に、日の目を見るときを待って、専門書を売り出すというビジネスモデルです」と説明する。では、なぜ島根県なのか。
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