- 2012/10/16 掲載
企業内アプリケーションストア構築を支援、シマンテックがモバイルアプリ管理新製品
このラッピング手法は、従来のサンドボックスで隔離する方法とは異なり、アプリケーション自体に変更を加えず保護を拡張できるため、IT担当者は自社開発アプリケーションからWebベースのアプリケーションデータまで、再コンパイルの必要ないという。
端末そのものに含まれる情報(個人データ)とアプリケーション内の情報(企業データ)を切り離して管理できるため、私用端末やアプリケーションを業務で利用するBYODにおける情報漏えい対策につながるという。モバイルデバイスを盗難や紛失、また従業員が退職した場合でも、企業に関連するデータだけをリモートワイプ(遠隔消去)する機能も備えた。
IT管理者は、データそのものの変更を加えることなく、暗号化や、ID認証、デバイス盗難時の対応などといったポリシー設定を通じて、企業の重要データのみを保護することが可能になる。たとえば、従業員のモバイルデバイスがマルウェア感染した場合でも、「Symantec App Center」のポリシーの中に含まれている「データの暗号化」が適用されていれば、モバイルデバイス上の情報を他のデバイスで解読できる形で許可なく転送されることを防ぐ。また、ユーザー認証要求や編集権限管理、コピー&ペースト防止など、各アプリケーションに対して細かいポリシーを設定することも可能という。
ラッピングにより設定可能なポリシーは以下の通り。
●データの暗号化
●コピー&ペースト防止
●外部アプリとの連携制限
●ユーザー認証要求(パスワード設定)
●オフライン環境でのアクセス許可
●ローカルストレージの使用許可
●Jailbreak(脱獄)された端末の使用許可
●APIの制限
●ネットワーク接続の制限
●アプリ終了時の消去
さらに、既存もしくは「Symantec App Center」で構築した自社専用の「エンタープライズアプリケーションストア」を通じて、ラッピングによるポリシーが適用されたアプリケーションや重要データの配布や制御ができる。
企業専用のアプリケーションストア構築機能により、ラッピングした企業データの配布はもちろん、各アプリケーションの更新通知や、各ユーザーのアプリケーション利用状況の分析、データの制御や削除などについて、Web上のポータル画面から管理することができる。また、従業員で共有する必要があり、かつ従業員が頻繁に更新する可能性のある資料も、情報漏えいを心配することなく、つねに最新のバージョンを共有することが可能になるという。
「Symantec App Center」は、iOSやAndroid OSを含む複数のプラットフォームに対応する。
参考価格は、年間1ユーザーあたり5,300円から。
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