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- 2021/06/05 掲載
YouTubeの「成長が止まらない」ワケ、広告収益激増で好調ネットフリックス超えへ
YouTubeはオワコン?最新データが示す現状
商品レビュー、旅情報、音楽、料理、運動、趣味などさまざまなジャンルのコンテンツを楽しめるYouTube。日本ではニュース番組のYouTube配信も好調のようで、日々の生活に溶け込む存在となっている。YouTubeは、すでに日本を含め世界中の多くの人々が利用するプラットフォーム、成長の余地はあまり残ってないと思う人は多いかもしれない。実際、一部では「YouTubeはオワコンだ」という人もいる。
しかし、数字を見ればYouTubeはプラットフォームとしても、ビジネスとしてもまだ成長余地が多分にあることが分かる。またeコマースとの連動や視聴スタイルの変化も手伝い、その成長可能性は未知数だ。
まず、YouTube視聴者数についての数字を見てみたい。本国米国では、2021年も視聴者は増加傾向にある。
CNBCが伝えたピュー・リサーチ・センターの調査によると、米国成人のうちYouTubeを利用したことのある割合は、2019年には73%だったが、2021年には81%と8ポイント増加したことが判明。この最新のデータは、2021年1月25日~2月8日に実施された調査から明らかになった。サンプル数は1502人で、誤差はプラスマイナス2.9ポイント。
米国では、特に18~29歳のYouTube利用者が多い。この年齢グループにおけるYouTube利用率は95%と非常に高いものだ。同年齢グループの他のソーシャルメディア利用状況は、インスタグラムが71%、フェイスブックが70%、スナップチャットが65%で、YouTubeの利用率が圧倒的に高い。これら数値の誤差は、プラスマイナス7.3ポイント。
世界で最も利用者が多いSNSであるフェイスブック。上記の調査では、米国成人全体の利用率は69%と高い状態を維持していることが判明したが、利用率の増減はほぼなく同じ水準で推移している。利用者基盤が拡大するYouTubeとは対照的だ。
YouTubeの広告収益は49%の「激増」
視聴者が増加しているということは、YouTubeにとっては広告枠販売を促進する上で追い風となる。実際、2021年第1四半期のYouTube収支報告では、広告収益が60億ドル(約6584億円)に達し、前年同月比で49%も増加したことが報告された。前年同期の広告収益は40億ドル(約4389億円)だった。この成長率は2020年第4四半期に記録した46%増を上回る。
ネットフリックスも好調といわれているが、2021年第1四半期の前年同月比成長率は24%だった。
金融サービス企業Refinitivがアナリストらを対象に実施した収益予測調査によると、YouTubeの2021年通年収益は290億~300億ドル(約3兆2922億円)となる見込みで、ネットフリックスの予測収益297億ドル(約3兆2593億円)に並ぶ可能性がある。
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