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- 2025/05/08 掲載
目指すは広島カープ?“爆裂成長中”Bリーグの「群馬&茨城」が狙う地元再生への道
Bリーグの事業規模「たった8年で770億円」に爆速成長
Bリーグは2016年の開幕以来、コロナ禍による一時的な落ち込みがありつつも、大きな成長を続けている。2023-2024シーズンの入場者数は512万人、2024-2025シーズンには540~550万人を見込み、事業規模は2023-2024シーズンで682億円、2024-2025シーズンには770億円に達する見通しだ(図1)。Bリーグ チェアマン 島田 慎二氏によると、「これはJリーグの半分程度の規模感」ということだ。
また、島田氏は「Bリーグは20代から40代の若年層の支持が厚く、特に他のスポーツリーグと比べて若い女性層が多いのが特徴です」と話す。放送権拡大や現地イベント、インバウンド施策などを通じてグローバル展開を進め、フィリピンでの認知度は79%に達しているという。
飛躍を遂げているBリーグだが、2026年からは大きな構造改革を行う計画。「B.革新」と名付けられたビジョンでは、B1、B2、B3リーグで合計55クラブ、41都道府県に存在しているリーグ体制から、2026-27シーズンより3ディビジョン(PREMIER、ONE、NEXT)制としつつ、競技成績による昇降格制度を廃止する。
最高峰の「B.LEAGUE PREMIER」カテゴリーでは、売上12億円、入場者数4000名、収容人数5000人以上のアリーナなどの基準を設けた。
クラブの事業規模の拡大を図るため、事業力によってカテゴリーを分ける世界初の試みを断行。だからこそ、「社会にいかに貢献するか、必要とされるかという軸を大切にしています」(島田氏)という。
さらにBリーグは「B.革新」政策の一環として、地域に根ざしたアリーナの建設を推進。平均入場者数4000人、収容人数5000人以上規模のアリーナを新設・改修した26クラブがB.LEAGUE PREMIERに参入予定だ(図2)。
アリーナは単なるコストセンターとしてのスポーツ施設ではなく、「地域の課題を解決するアリーナ」として地域の社会課題解決や災害時の避難所機能も担うなど、多面的な価値を創出していく。これにより、「地域経済の活性化や地域住民の誇りなど、街づくり、活性化にも寄与していきます」(島田氏)という。
その一例として、群馬クレインサンダーズ・茨城ロボッツの取り組みを紹介しよう。
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