- 2022/12/16 掲載
ユーロ圏総合PMI、12月速報48.8 4カ月ぶり高水準
ロイターがまとめた市場予想の48.0を上回った。予想される景気後退が当初懸念されていたほど深刻ではない可能性が高まった。物価上昇率は約1年ぶりの低水準となった。
好不況の分かれ目となる50は6カ月連続で下回った。2013年6月以降で最長となった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「12月の事業活動はさらに縮小し、景気後退の強い可能性が示されたが、景気後退に陥った場合も数カ月前の予想ほど深刻なものにはならないことも示された」と指摘した。
新規受注の減少ペースは鈍化。投入価格の上昇率は21年5月以来の低水準。産出価格の上昇率は1年ぶりの低水準だった。
将来の生産に対する楽観度は4カ月ぶりの高水準。
同氏は「否定的な側面を指摘すれば、物価見通しの改善は需要減少の表れだ。本格的な成長に回帰する明確な兆しは依然ほとんどない」と述べた。
サービス業PMIは49.1と、8月以来の高水準。ロイターがまとめた市場予想は48.5だった。前月も48.5。
製造業PMIは47.8と、前月の47.1から上昇。ロイターがまとめた市場予想も47.1だった。「供給の状況が改善し、エネルギー不足に対する懸念が緩和した」ことが背景。
生産指数は6カ月ぶり高水準の47.9。
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