- 2022/12/29 掲載
年功廃止の新人事制度=24年度から役割重視―明治安田生命社長
明治安田生命保険の永島英器社長は28日までにインタビューに応じ、人事制度から年功序列的な要素を完全になくし、役割を重視した新制度を導入する方針を明らかにした。2024年度の完全移行を目指し、労働組合と協議する。永島氏は「自己変革と成長を促し、新しい職務に挑戦できる風土をつくりたい」と述べ、入社年次にかかわらず活躍できる環境を整え、社員のやる気を引き出す意向を示した。
新制度では、本社の管理職に30代前半から就けるようになる。従来は最短で30代後半だった。
人事制度見直しに合わせ、給与体系も役割に応じて処遇する仕組みに改める。現行体系では「課長」「係長」などの職位に応じて待遇が決まるため、例えば営業所長として営業拠点全体の管理を行う役割が同じでも、年齢や職位によって給与に差が生じていた。
60歳以上の総合職の待遇も見直す。60歳になると給与を一律で下げる仕組みを廃止する。仕事で高い評価を受ければ賞与を引き上げ、年収を維持できるようにする。
永島氏はシニア層の処遇改善について「スキル(技能)を生かした社会への貢献は社員のやりがいを高め、本人、会社、社会にプラスだ」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える明治安田生命保険の永島英器社長=27日、東京都千代田区
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