- 2022/12/30 掲載
ECBはコミュニケーションに配慮を、イタリア首相が苦言
3時間におよぶ年末の記者会見で、ECBはユーロ圏の経済にとって「事態を悪化させるような選択」を避けるべきと主張。「ECBがうまくコミュニケーションを取れば有用だが、そうでなければ、パニックではないものの、政府の取り組みを無にするような市場の変動を引き起こす危険がある」とした。
ECBは15日の理事会で政策金利の0.50%ポイント引き上げを決定。新たな経済予測によると、インフレ率が2%に回帰するまではまだ数年かかる見通しで、追加利上げが引き続き検討されるとの見解が示された。
ユーロ圏の救済基金については、イタリアが欧州安定メカニズム(ESM)を批准するかどうかについて言及しなかったものの、現在の形では誰もこの基金を活用することはないと指摘。条件が「厳しすぎる」ほか、ESMによる融資を申請する国は、国債利回りの上昇や「一連の不利なこと」に直面すると述べた。
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