- 2022/12/30 掲載
ドイツの輸出業者、厳しい23年を予測=卸売・貿易業連合会
米国と中国はいずれもドイツにとって最も重要な貿易相手国。
BGAのプレジデント、Dirk Jandura氏は29日に報じられたロイターとのインタビューで「23年に輸出が落ち込むことはないだろうが、大幅な増加も期待できない」と語った。
中国当局が今月「ゼロコロナ」政策を撤廃した後、中国全土で新型コロナの感染が広がっている。中国経済は来年後半に急回復すると予想されるが、今後数週間から数カ月は労働者の感染が増え、厳しい状況になるとみられる。
Jandura氏は「米国も心配だ」とし、「欧州中央銀行(ECB)の利上げでユーロが再び強くなっている。これでは輸出が伸びない」と指摘。金利がさらに上昇した米国では、建設業界を中心に既に利上げの影響が出ていると説明した。
Jandura氏によると、ドイツの輸出企業はここ数カ月、供給不足で全ての注文を完全に処理できず、十分な受注が残っているが、供給のボトルネックが緩和されるにつれて遅れを取り戻す可能性が高い。
22年のドイツの輸出は主に価格上昇によって2桁の割合で増え、商品の数量は「1桁台前半」の増加になると見込んでいる。
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