- 2022/12/30 掲載
中国、信託会社の規制強化案公表 シャドーバンキング対策
信託会社は業務を資産管理、資産サービス、慈善信託の3つに分ける必要があると定めた。国際基準の準拠を図るとともに、本来業務に回帰するよう促す狙いがある。
信託業界は長年、業務に制限がない中、銀行から融資を得るのが難しい企業に不透明な構造を通じて資金を融通し、巨大なシャドーバンキング部門の中心的役割を担ってきた。しかし、当局は近年、業界への監督を強め、透明性向上に力を入れている。
銀保監会はウェブサイトに掲載した規則案で、信託会社は規制を迂回(する)資金調達「チャネル」や、いかなる形の非標準資本プールも提供してはならないと定めた。
個人、企業、銀行に高利回りのリスク商品への投資経路を提供するチャネル業務は、不透明な構造で規制当局がリスクを監視することが困難であるため、当局のシャドーバンキング取り締まりの対象になってきた。
規制当局は、信託会社が新規則を順守するために3年間の猶予期間を設けた。
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