- 2022/12/30 掲載
大納会株価、2万6094円=4年ぶり前年下回る―東京市場
2022年の大納会を迎えた30日の東京株式市場は、日経平均株価の終値が前日比83銭高の2万6094円50銭となり、4年ぶりに前年末(2万8791円71銭)を下回った。今年はロシアによるウクライナ侵攻を受けて株価が急落。その後は、利上げを進める米国などの金融政策をにらみながら神経質な動きが続いた。
2月下旬のロシアによるウクライナ侵攻で投資家心理が冷やされ、日経平均は3月、約1年4カ月ぶりに2万5000円を割り込んだ。コロナ禍に伴うサプライチェーン(供給網)混乱も重なって世界的に物価が高騰する中、米国はゼロ金利を解除。日経平均は、世界の物価動向や米国の金融引き締めなどに敏感に反応する展開となった。
一方、日米金利差拡大を背景とする歴史的な円安は株価の支えとなり、日経平均は8月に2万9000円台に上昇。ただ、夏以降は米利上げ長期化への警戒が高まったほか、12月には日銀の大規模金融緩和策の修正が事実上の利上げと受け止められ、株価の重しとなった。
23年は世界的な金融引き締めに伴う景気悪化が懸念されている。株式市場では「今年と同じように相当ぶれる」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト)との見方が広がっている。
【時事通信社】
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