独製造業ＰＭＩ、12月は3カ月連続改善　需要なお低迷

［ベルリン　２日　ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバルが２日発表したドイツの２０２２年１２月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は４７．１で、前月の４６．２から上昇した。サプライチェーン（供給網）の問題が緩和したことが寄与したが、需要は依然低迷している。

ＰＭＩは３カ月連続で上昇した。ただ好不況の分かれ目の５０は引き続き下回った。また速報値の４７．４から下方修正された。

Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクスアソシエートディレクター、フィル・スミス氏は「調査によると、原材料の入手状況が改善し、生産の減少ペースも緩和したもようだ」と述べた。

原材料が入手しやすくなったことで価格圧力も低下。投入価格指数は、新型コロナウイルスのパンデミック前の平均を上回るものの２０２０年１１月以来の低水準となった。

ただスミス氏は「新規受注の急速な減少が多くの製造業、特に中間財メーカー（他の企業向け部品のメーカー）にとってなお問題だ。高水準の在庫は需要を圧迫する要因の一つに過ぎない」と指摘した。

新規受注は９カ月連続で５０を下回った。在庫水準、市場の不透明感の高まり、価格の顕著な上昇が影響した。