• 2023/01/03 掲載

米利上げ、想定より小幅に=インフレ率低下で―元FRB副議長

時事通信社

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【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のアラン・ブラインダー元副議長は2日までに時事通信のインタビューで、米国のインフレ率が今後低下し、FRBの利上げは現在の想定より小幅になると予想した。政策金利のピークは5%に達しない見通しで、インフレ抑制と経済成長維持を両立させる「ソフトランディング(軟着陸)」の可能性が若干高まったとの認識を示した。

ブラインダー氏は「どの予想でも、米インフレ率は今後低下するとされている」と指摘。ウクライナ情勢や原油・穀物価格の動向といった不透明な要因はあるものの、「(米経済)軟着陸の可能性はまだ50%に届かないにせよ、40%程度には高まっているかもしれない」と語った。

ブラインダー氏は「軟着陸にはスキルが求められるが、(今の)FRBは持っている」と強調。パウエル議長らFRB高官が、金融政策の影響が経済に表れるまでの時間差を理由に挙げ、引き締めが過剰となるリスクに言及していることについて、「極めて勇気づけられる」と評価した。

FRBは昨年12月に示した経済予想で、2023年末に政策金利の水準が現在より0.75%高い年5~5.25%に達するとの想定を示した。だがブラインダー氏は「インフレ率の低下を踏まえれば、現在の利上げ局面の最終到達点は5%より低いと考え始めている」と述べた。

政策金利のピークが5%を上回るかどうかは「景気やインフレの動向次第のため、議論の余地は多い」と分析。ただ、引き締め過ぎるリスクに注意を促すFRB高官の発言や、インフレ率が大幅に低下するとの予想を踏まえれば、「FRBは5%を下回る水準で利上げを停止する」との見方を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕アラン・ブラインダー元米連邦準備制度理事会(FRB)副議長(プリンストン大提供)

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