- 2023/01/10 掲載
中国乗用車販売、12月はEV駆け込み需要で小幅増 テスラは41%減
CPCA幹部は「市場は春節(旧正月)を前に非常に低調だろう」と述べた。2023年の販売は横ばいないし小幅増加と予想した。
22年全体では1.6%の微増にとどまった。厳しい新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)により生産が中断され、購買意欲が低下した。
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を含む新エネルギー車の12月の販売台数は35.1%増加し、22年の乗用車販売全体の27%を占めた。
米テスラは大幅な値引きを行ったにもかかわらず、12月の中国での販売台数が前年比41%減少した。
自動車各社は「痛みを伴う移行期間」(JPモルガン)に身構えている。1月、2月のEV、PHVの販売は前年末を40─60%下回るとみられている。
テスラは、昨年10月に続き、先週も値下げを発表。アナリストは価格競争激化の兆候と指摘している。
CPCA幹部は「値下げが、競争の構図を大きく変えることはないと考える。テスラの販売は、生産能力も踏まえ年間80万台前後で安定推移すると予想する」と述べた。
EV国内最大手の比亜迪(BYD)は豊富な車種が寄与し、22年の販売でテスラを上回った。招商国際金融は、BYDの1台あたりの利益はおよそ1万元で、うち8000元が政府の補助金と推計する。補助金終了に伴い、今年から一部車種を値上げした。
CPCAは23年の新エネルギー車販売台数を850万台、販売総数の36%を占めると予想した。
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