- 2023/01/11 掲載
ヘッジファンドの米ブリッジウォーター、中国で運用資産が倍増
12月に中国招商銀行を通じて販売した一連のフィーダーファンド(運用資金を他のファンドに投資するファンド)で27億元を調達したことが資産拡大に大きく寄与したと関係筋は話した。親中派を自称するブリッジウォーター創設者で富豪のレイ・ダリオ氏と同氏の「全天候型」戦略の人気が実績に表れた。
ファンド・コンサルティング会社Z-Benアドバイザーズのマネジングディレクター、ピーター・アレクサンダー氏は「ブリッジウォーターは、中国で大規模なビジネスを構築することが大いに可能だと示した」とし、その成長は、外国勢が中国で競争できないという通説を覆したと述べた。
上海政府のデータによると、11月初旬時点でブリッジウォーターの中国国内におけるファンドの規模は約190億元に達していた。その後、フィーダーファンドで27億元を調達した。
同社の「全天候型」戦略は、経済状況の変化に影響を受けにくいマルチアセット型の投資アプローチで、中国政府のテック企業締め付けやロシアのウクライナ侵略、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)など予測できない「ブラックスワン」イベントで市場に動揺が走った中国において人気化した。
同社最初の中国ファンドは、2018年10月の設立後の4年間で、年率15.6%のリターンを達成。21年12月に立ち上げた別のファンドは、22年12月までの期間で8.4%の純リターンを実現したと、関係筋は語った。中国の主要株価指数であるCSI300指数は昨年、20%余り下げた。
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