- 2023/01/19 掲載
海外勢の米国債保有額、11月は3カ月ぶり増加 日本が主導
10月は21年5月以来の低水準に落ち込んでいた。
TDセキュリティーズのシニア金利ストラテジスト、ゲンナディー・ゴールドバーグ氏は「利回りが11月にピークを付け、その後低下が続いた」とし、保有額増加はうなづけると述べた。
指標の10年債利回りは11月、4.061%でスタートしたが3.701%で終えた。インフレ沈静化の兆しを受け、米連邦準備理事会(FRB)は同月にハト派的なトーンを示した。
海外勢の買いは日本が主導し、保有額は10月の1兆0640億ドルから1兆0820億ドルに拡大。最大保有国の日本は円防衛のため4カ月間にわたり保有を減らしていた。
保有額2位の中国は10月の8770億ドルから8700億ドルに減り、10年5月以来最低となった。中国も対ドルで低下した人民元を支えるため米債を売却している。
取引ベースで見ると、海外勢は11月に542億1000万ドル買い越した。10月は619億0700万ドルだった。買い越しは7カ月連続。
その他の資産クラスでは、米国株が429億0700万ドルの買い越しに転じた。10月は243億7000万ドルの売り越しだった。
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