- 2023/02/04 掲載
NY外為市場=ドル急伸、好調な米雇用統計受け
1月米雇用統計では非農業部門雇用者数が51万7000人増加し、市場予想の18万5000人増を上回った。失業率は3.4%と53年半超ぶりの低水準。賃金の上昇率も一段と緩やかになった。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「モンスター級の数字」と述べた。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は1.12%高の102.92。1月12日以来の高値を更新し、昨年9月23日以来の大幅高となる勢い。
ユーロ/ドルは0.98%安の1.08040ドル。
ドル/円は1.82%高の131.20円と、1月18日以来の高値を付け、昨年6月17日以来の好成績となる見通し。
ポンド/ドルは1.39%安の1.20550ドルと、1月6日以来の安値となり、昨年12月15日以来の大幅安となる勢い。
前出のチャンドラー氏は、今週開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)後、「市場が優位に立ち、利下げの可能性を織り込み、ドルを押し下げた。しかし現時点ではFRBが再び優位に立ったように見える」と述べた。
市場が織り込むターミナルレート(政策金利の最終到達点)予想は6月に5.03%と、2日午後時点の4.88%から上昇した。
FRBは1月31─2月1日の(FOMC)で0.25%ポイントの利上げをけってい。「継続的な」利上げが適切と改めて表明しつつも、インフレ対応で峠を越えたとの認識を示した。
オールスプリング・グローバル・インベストメントのシニア投資ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は、この日の雇用統計を含め指標が好調になると、「FRBが一段の行動を取り、ソフトランディング(軟着陸)ではなく衝突事故となるリスクが意識される」という見方を示した。
市場では、14日に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)
が注目される。
ドル/円 NY終値 131.17/131.20
始値 128.40
高値 131.21
安値 128.34
ユーロ/ドル NY終値 1.0793/1.0797
始値 1.0929
高値 1.0939
安値 1.0793
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