- 2023/02/06 掲載
前場の日経平均は続伸 緩和修正思惑が後退、輸出株など堅調
日経平均は寄り付きから255円高と買いが先行した。寄り付き後も上げ幅を拡大し、一時、2万7821円22銭の高値を付けた。買い一巡後はやや伸び悩む展開が続いたが、前引けにかけては再び2万7800円台を回復。円安進行に加え、好決算企業への買いも日経平均を押し上げた。一方、前週末の米国市場でナスダック総合が下落したことから、半導体関連の一角は売られた。
日本経済新聞(電子版)が6日未明に、政府が日銀の次期総裁に雨宮正佳副総裁を打診していると報道し、ひとまずは現状の金融政策が維持されるとの思惑から「市場は好感した」(T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー)との受け止めが聞かれた。
後場にかけては一段高になる可能性もあるといい、「2万8000円も視野に入ってくるだろう」(浪岡氏)という。
TOPIXは0.61%高の1982.28ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5927億3100万円だった。東証33業種では、卸売業や不動産業など31業種が値上がり。一方、銀行業や保険業は値下がりした。
個別では、好決算を手掛かりに三菱商事が買われた。また、三菱自動車工業やマツダなど、輸出関連は堅調に推移した。一方、今週に決算を控える東京エレクトロンは1.68%安と軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1246銘柄(67%)、値下がりが517銘柄(28%)、変わらずが73銘柄(3%)だった。
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