- 2023/02/06 掲載
午後3時のドルは131円後半、日銀総裁人事報道で一時円安
きょう未明の報道を受けて、週明けのドルは前週末NY市場終盤の水準から1円程度、気配値を切り上げた132円前半から取引が始まった。円安は早朝から速やかに進み、ドルは午前7時前に1カ月ぶり高値となる132.60円まで上昇した。
雨宮氏の就任は、市場で最も有力視されていたシナリオ。それに沿った報道だったにもかかわらず円が売られたのは、早期に政策修正を実施する可能性があると見られていた候補が指名を受けると「4月にも試作修正が行われる可能性を織り込む形で、数円は円高に振れる」(外銀)ことに賭けていた向きもいたためだった。
ドルは午前7時過ぎに131円半ばへ急反落し、高値から1円を超える下げとなった。執行部中枢にいる雨宮氏は当面、現行政策の大枠を維持するとの見方が大勢で、市場筋によると、上値でまとまった円買いが出たという。
鈴木俊一財務相が朝方、記者団に「(雨宮氏に打診との)報道は承知しているが、本当に何も聞いてない、官邸で決めるのではないか」と述べたことも、円の買い戻しにつながったようだ。
その後、132円前半へ値を戻す場面もあったが、午後には131円後半で値動きが落ち着いた。あおぞら銀行チーフ・マーケット・ストラテジストの諸我晃氏は「雨宮副総裁が総裁となれば、黒田路線を継承していく形になるとみられ、市場に安心感も出てくる」と指摘していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 131.72/74 1.0795/99 142.20/24
午前9時現在 132.05/07 1.0788/92 142.46/50
NY午後5時 131.17/20 1.0793/97 141.59/63
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