- 2025/07/08 掲載
【市場調査】SNSを活用し商談する会社員が8割超に 人脈作り1位はアナログなアレ
人脈形成はオフライン中心が主流、SNSの活用も浸透
調査によると、現在の人脈形成手段として最も多かったのは「知人・取引先からの紹介」(59.9%)、次いで「交流会・展示会への参加」(53.4%)だった。一方、「SNSの活用」は30.1%と3割を超えており、対面中心の手法が残る一方でデジタル手段の浸透も進んでいる。営業活動でSNSを活用しているかを尋ねたところ、20代・30代では約8割が「活用している」と回答。40代では約6割にとどまり、世代間での利用率に差が見られた。
活用しているSNSは「Instagram」「X(旧Twitter)」「Facebook」が上位を占め、情報発信の気軽さや企業アカウントの多さが背景にあるとみられる。SNS活用の理由としては「信頼関係を築きやすい」「趣味や価値観を把握できる」「提案前の情報収集がしやすい」などが挙がり、営業職の間では売り込みよりも関係構築のツールとして活用されている傾向が強い。
さらに「SNSから商談につながった経験がある」と答えた人は全体の80.6%にのぼり、SNSが実利的な営業成果にもつながっている実態が明らかとなった。
実際、調査では具体的な成功エピソードも寄せられている。たとえば、「事業内容をX(旧Twitter)で紹介したところ、多くの評価を得た」「相手が自分のSNSを見つけてくれたのをきっかけにお会いできた」といった若手営業職の声がある。
30代では「SNSの活用により相談件数が前年比1.3倍に増加した」「SNSで発信した情報を見てご連絡いただいた会社と契約まで結べた」という成果報告もあった。また、40代の営業職からも「YouTube見ましたよと言われ、コミュニケーションが円滑に進んだ」「投稿を見た企業から直接連絡が来て契約に至った」といった事例が紹介されている。
名刺の役割も変化、「つながりやすさ」重視へ
名刺において「この人とつながりたい」と思わせる要素としては、「デジタル名刺(39.5%)」「顔写真やプロフィール(37.4%)」「SNSアカウントのリンク(30.2%)」が上位を占めた。名刺が単なる連絡先交換ではなく、SNSなど次の関係性につなげる起点として再定義されている。IT戦略・IT投資・DXのおすすめコンテンツ
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