- 2023/02/07 掲載
午前の日経平均は5日続伸、円安が支え 買い一巡後は小動き
日経平均は50円高と小幅高でスタート。その後は上げ幅を拡大し、一時120円高となる場面もあったが、売り圧力に押されて次第に上げ幅を縮小した。上昇一服後は上値の重さが意識された。相場全体としては方向感のない動きとなったが、決算を手掛かりにした個別物色もみられた。
今晩はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言機会があり、堅調な米雇用統計を受けてどのようなコメントをするのか、市場の注目が集まっている。野村証券のストラテジスト・神谷和男氏は「パウエル議長はタカ派姿勢を貫くとみられ、(マーケットの)警戒感が高まっている」と話した。
パウエル議長の発言を見極めたいとの思惑や、新規材料難で「日経平均は上値の重い展開が続きそうだ」(国内証券・ストラテジスト)との見方もあった。
TOPIXは0.45%高の1988.04ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆3463億3700万円だった。東証33業種では、銀行業、海運業、その他金融業など21業種が値上がり。鉄鋼、不動産業、非鉄金属など12業種は値下がりした。
個別では、JFEホールディングスが8.1%安と大幅に下落した。同社は前日に決算発表を行い、業績予想を下方修正したことが嫌気された。
一方、半導体関連株は底堅く推移。アドバンテストが1.7%高、東京エレクトロンが0.6%高となり、指数を支えた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1040銘柄(56%)、値下がりが675銘柄(36%)、変わらずが115銘柄(6%)だった。
PR
PR
PR