- 2023/02/07 掲載
国産ジェットから撤退発表=凍結から2年、事業化めど立たず―官民構想が頓挫・三菱重工
三菱重工業は7日、国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発を中止すると発表した。設計変更などトラブルが相次いだことや新型コロナウイルス禍を受け、2020年10月に開発を事実上凍結していたが、事業化のめどが立たないことから撤退に踏み切る。開発を担う子会社の三菱航空機は清算する方針。「日の丸ジェット」を軸に航空産業を育成する官民の構想は頓挫した。
三菱重工は開発中止の理由について、足元でのパイロット不足で市場規模が不透明な点などを挙げた。今後はさらに巨額の資金が必要になることから、「事業性が見通せない」と説明。これまでに得られた知見は、次期戦闘機の開発などに生かす考えを示した。撤退による業績への影響は軽微だとしている。
【時事通信社】 〔写真説明〕三菱重工業の看板=東京都千代田区
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