• 2023/02/09 掲載

物価高超える賃上げなるか=23年春闘、労使トップに聞く

時事通信社

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2023年春闘は2月中旬以降、労働組合が会社に要求書を提出し、労使交渉が本格化する。物価高騰で賃金は目減りし、労働者の生活が厳しくなる中、物価上昇を上回るだけの大幅な賃上げを実現できるのか。連合の芳野友子会長と経団連の大橋徹二副会長(コマツ会長)に春闘への考え方を聞いた。

◇中小の賃上げカギ=連合の芳野友子会長

―物価高の中、春闘の焦点は。

中小企業がどれだけ賃上げできるかだ。コスト上昇分を価格転嫁し、賃上げを実現して消費に回していくことが求められる。適正価格を認めないと労働者の賃金も上がらない。物価が上がることを納得し、賃上げに向けて一致団結していく。

―連合が掲げる「5%程度」の賃上げでは物価上昇に追い付かない。

連合方針は2022年度経済見通しなどをベースにしている。各組合が自社の経営状況、賃金水準を把握・分析し、物価上昇を含めたさまざまな状況を考慮し要求を決めると考える。

―中小企業へ賃上げを波及するには。

賃上げしなければ置いていかれてしまうという雰囲気をつくっていきたい。中小企業、非正規労働者に共通するのは組織率の低さで、組織化の努力を続けるとともに、非正規がいる職場では労働条件向上に努力するよう加盟組合に働き掛ける。

―30年間、実質賃金が増えなかった原因は。

1990年代後半以降、大きな経済的ショックのたびに経営側はリスク回避、株主重視の姿勢を強めてきた。その結果、人への投資、未来への投資がおろそかになったと指摘せざるを得ない。組合側も雇用維持を優先し、賃上げ要求に強気な姿勢で臨めなかった点は否めない。

―男女間の格差是正は。

女性、非正規雇用にかかわらず、賃金が低いのは労働者の価値を下げられてしまっているのと同じ。教育訓練の機会が等しくあるかなど、きめ細かい点検が必要だ。

【時事通信社】 〔写真説明〕合同インタビューに応じる連合の芳野友子会長=1月26日午後、東京都千代田区

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