- 2023/02/16 掲載
貿易収支、単月赤字が初の3兆円超 暦年赤字は縮減か
[東京 16日 ロイター] - 財務省が16日発表した貿易統計速報によると、1月の貿易収支は3兆4966億円の赤字だった。資源高と円安で輸入が膨らみ、赤字額は1979年1月以降で過去最大となった。2023年暦年ベースの累計赤字額は22年よりは縮減するとの見方が出ている。
貿易収支のうち、輸出は前年比3.5%増の6兆5512億円だった。自動車や鉱物性燃料、建設用・鉱山用機械が輸出増に寄与した。
米国向けが前年比10.2%増となったほか、欧州連合(EU)向けも9.5%増えた。アジア向けと中国向け輸出はそれぞれ減少した。
一方、輸入は前年比17.8%増の10兆0478億円に拡大した。石炭や液化天然ガス、原粗油の輸入が増えた。輸出から輸入を差し引いた収支額は3兆円を超え、1月としても最大の赤字額となった。
ロイターが事前にヒアリングした貿易収支の予測中央値は3兆8715億円の赤字で、公表された赤字額は予想は下回った。
22年暦年の貿易収支は円安と資源高の影響で20兆円規模の赤字となったが、昨年よりは円高、資源安に振れやすく、23年暦年については「累計赤字額は10兆円台半ばになる見込み」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)との見方が出ている。
*財務省の発表資料は以下のURLをクリックしてご覧ください。http://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm
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