中国新築住宅価格、1月は1年ぶり上昇　前月比＋0.1％

［北京　１６日　ロイター］ - 中国国家統計局が１６日発表したデータに基づきロイターが算出した１月の新築住宅価格は１年ぶりに上昇した。新型コロナウイルス規制解除や不動産市場支援策に加え、追加景気刺激策に対する市場の期待が需要を押し上げた。

住宅価格は前月比０．１％上昇。１２月は０．２％下落していた。

前年比では１．５％下落し、９カ月連続のマイナスとなった。１２月も１．５％下落だった。

前月比で上昇したのは７０都市中３６都市で、前月の１５都市から増えた。

不動産セクターは軟調な需要や開発業者の債務問題に圧迫されてきた。

当局は昨年末から、同セクターの資金調達促進や一部の都市で初回購入者向け住宅ローン金利下限の引き下げや廃止を認めるなど、一連の支援策を導入している。

こうした支援措置や昨年１２月のコロナ規制解除によりセンチメントは改善しているものの、アナリストは力強い回復には追加刺激策が必要と指摘する。