- 2023/02/16 掲載
午前の日経平均は反発、米経済軟着陸の思惑や円安が支援
日経平均は150円高で寄り付いた後も200円超高に上値を伸ばした。米国では消費者物価指数(CPI)が予想を上振れても株高となっていたほか、前日発表の小売売上高も堅調で「米経済のリセッション回避期待に市場は傾いているようだ」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との見方が聞かれた。
半導体関連株が指数を押し上げ、ドル/円が前日に比べ円安方向に振れたことで自動車など輸出関連株も買われた。インバウンド客数の増加が伝わり、百貨店や旅行関連など内需株もしっかりだった。時間外取引の米株先物やアジア株がプラスで推移し、投資家心理を支えた。
一方、米国の金融引き締めの長期化懸念がくすぶり米長期金利が上昇基調にある中での株高について「楽観的過ぎるとの見方も根強い」(北沢氏)との指摘もある。利益確定や戻り待ちの売りが上値を抑え、高値圏でのもみ合いが続いた。
TOPIXは0.73%高の2002.22ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆3358億0400万円だった。東証33業種では、値上がりは輸送用機器やゴム製品、その他製品など27業種で、値下がりはパルプ・紙や水産・農林業、倉庫・運輸関連業など5業種だった。
個別ではトヨタ自動車が堅調、東京エレクトロンもしっかり。松屋も買われた。一方、サッポロHLDGは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1319銘柄(71%)、値下がりは412銘柄(22%)、変わらずは105銘柄(5%)だった。
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