- 2023/02/16 掲載
午後3時のドルは小幅安133円後半、米金利低下や利益確定売りに押される
国内輸入企業のドル買いに支えられ、仲値にかけては強含む場面もあった一方で、約6週間ぶりの高値圏であることから、国内輸出企業や個人投資家などによるドル売り圧力も強く、一時133.64円付近まで下落した。
市場では「早期の米利下げ観測後退を背景にドル高/円安方向に向いてるものの、日銀の政策修正への警戒感が強く、上値を更新するような雰囲気でもない」(りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、田中春菜氏)との声が聞かれる。
1月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったほか、米小売売上高が約2年ぶりの大幅な伸びになったこと受けて、米国の早期の利上げ停止・利下げ観測が後退。前日の海外市場では、ドルは一時134.36円付近まで上昇した。
「ドルのショートポジションを減らしている状況で、ドルの買い持ちを増やすような動きではない。来月の米経済指標の結果次第で見直される可能性がある」と楽天証券のFXディーリング部、荒地潤氏はみる。
足元のドルは上がりやすい地合いとなっており、市場では節目の135円や200日移動平均線の136円後半が意識されつつある。あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は「あくまで短期的なトレンド」と指摘した上で、「長期的には、徐々に米国の景気が悪化し、インフレも低下することを踏まえると、米金利の上昇もピークを迎えるとみられ、ドル買いも一服してくる」との見方を示した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 133.88/90 1.0703/07 143.32/36
午前9時現在 133.89/91 1.0689/93 143.14/18
NY午後5時 134.11/14 1.0689/91 143.38/42
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