独コメルツ銀、第4四半期は12％増益　23年は大幅増目指す

[フランクフルト １６日 ロイター] - 独コメルツ銀行が１６日発表した第４・四半期決算は前年同期比１２％増の４億７２００万ユーロ（５億０５３０万ドル）と、予想を上回る増益となった。金利上昇が追い風となった。

厳しい環境を踏まえると今年も困難な年になるとしながらも、金利上昇を背景に前年を「大幅に上回る」水準を目指すと表明した。

同行が発表したアナリストの第４・四半期利益の予想は３億５０００万ユーロだった。

通期では純利益が１４億３５００万ユーロと前年の４億３０００万ユーロから増加した。市場予想の約１３億５９００万ユーロも上回った。黒字は２年連続。

マンフレッド・クノッフ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「再建は成功した」と述べた。

ドイツ銀行のアナリストはメモで、コメルツ銀の下振れリスクとして、不良債権、融資の伸びの大幅な縮小、金利の低下、コスト削減の遅れを挙げた。

コメルツ銀は２３年の純金利収入について「６５億ユーロを大きく上回り、さらに上積みされる可能性がある」と予想した。２２年は３３％増の６５億ユーロだった。