- 2023/02/27 掲載
JPモルガン、中国の比重下げたアジアクレジット指数提案=関係筋
既存のJPモルガン・アジア・クレジット指数(JACI)は中国の債券が43.14%と最大の割合を占める。JPモルガンは新たな指数でこれを30%近くとすることを提案している。
関係筋によると、当初はJACIを拡大し中国のウエートを29.86%に引き下げる案が提示された。仮にこの案が採用されて構成銘柄の入れ替えが行われた場合、パッシブファンドとアクティブファンドの運用担当者は中国債を大量に売却し、アジアのクレジット市場に影響が及んでいたと関係者の一人は指摘した。
新指数「JACIアジア・パシフィック指数」は日本、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアなどアジア太平洋市場へのエクスポージャーを拡大し、JACIの「強化版」との位置付けという。
JACIは850億ドル以上の資産を管理するファンドマネージャーが運用の指標としている。
関係筋は新指数でも中国が最大の割合を占め、次いで日本が20%、オーストラリアが10%程度になると明かした。
2人の関係者によると、中国債はパフォーマンスが低くパッシブファンドの人気が低下したため、一部のファンドマネジャーが中国債のウエートを引き下げるよう要求した。
中国規制当局の取り締まりや不動産危機で打撃を受けた各国の投資家は、中国を外した新興市場やアジアの金融商品を求めるようになっている。
華夏基金(香港)の債券ポートフォリオマネジャー、ジェーン・ツァイ氏は今月、JPモルガンが中国を除いたアジアのクレジット指数についても内部で検討していると明らかにした。中国以外の指数作成を求める一部の海外投資家の要望に応えたものだという。
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