- 2023/03/04 掲載
英中銀、市場混乱を抑えるためにツール改善が必要=幹部
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生時に世界の債券市場が混乱したことや、昨年の英国での事例を踏まえた発言。
英中銀は昨年9─10月、トラス前首相が打ち出した減税計画が国債価格の記録的な下落を引き起こし、年金基金を脅かしたため計190ポンド(230億ドル)の国債を購入する緊急策を余儀なくされた。
シカゴ大学ブース・ビジネス・スクールでの講演原稿によると、ハウザー氏は金融不安がどの程度まで許容できるのか、金融機関はどのような要素に備えるべきなのか、どのような場合に中央銀行が介入した方が良いのかに関し、国民のより幅広い合意が必要として「このような明確な指針がなければ、われわれは危機に遭遇するたびに場当たり的な対応を強いられる」と訴えた。
ハウザー氏は、英中銀が昨年実施したように不良資産をいったん購入後に売却するのが良いのか、それとも別の手段を取るべきか判断する必要があるとも指摘。「私たちの大部分は手始めに貸し出しツールを活用するのが適切だと考えがちだが、どのノンバンクが支援を受けることが必要かつ可能で、適切かどうかを定義する作業は今のところ限定的だ」と語った。
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