アーム、米ＩＰＯで少なくとも80億ドル調達目指す＝関係筋

[ニューヨーク ５日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アームは、年内に計画する米国市場への上場で、少なくとも８０億ドルの調達を目指す見通しだと、複数の関係者が５日に明らかにした。

４月下旬に新規株式公開（ＩＰＯ）の申請を非公開で行う見込み。具体的な時期は市場の状況に応じて決定されるという。

主幹事はゴールドマン・サックス、ＪＰモルガン・チェース、バークレイズ、みずほフィナンシャルグループが務める見通しだが、「リードレフト」と呼ばれる主幹事の中で最も中心的役割を担うポジションに起用された銀行はまだないという。

ＩＰＯの準備は数日中に米国で開始される。評価額のレンジはまだ決定していないが、関係者らによると、アームは５００億ドル以上を望んでいる。

バークレイズ、ＪＰモルガン、ソフトバンクＧは現時点でコメントの要請に応じていない。アーム、ゴールドマン、みずほはコメントを控えた。

アームは３日、今年は米国のみの上場を目指すと表明。同社がロンドン市場に復帰することを望んでいた英政府の期待は崩れた。アームはロンドン上場の可能性を完全には排除せず、将来的に検討していく方針を示している。