- 2023/03/06 掲載
午後3時のドルは135円後半で上値重い、「金曜の円高」警戒
週明けのドルは上値の重い展開。朝方の136円前半を高値に、仲値公示を経て売り基調が続き、午後には135.37円と1日以来の安値を付けた。「実需に加え、短期筋の売りも出た」(外銀)という。
スポット相場は大きな値動きに至らなかったが、通貨オプション市場では急速な変動が話題となっている。ドル/円の1週間物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が前週3日、14%後半と2日の9%台から大きく上昇し、きょうも15%前半とさらに上昇を続けた。
同時に、プットとコールの格差を示すリスクリバーサルも急拡大。政府・日銀が為替介入を実施した昨年10月以来の水準へ達し、市場参加者の間でこの先の1週間、円高進行に備える動きが広がっていることが明らかになった。
市場では、黒田東彦総裁が任期最後の日銀会合で、緩和解除へ道筋をつけるような措置を取る可能性、前月に市場予想を大きく上回った米雇用統計が反動減に陥る可能性などを警戒する声が聞かれる。
JPモルガン証券によると、オプション市場は10日にドル/円が約1.9円動くことを織り込んでいるという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 135.77/79 1.0647/51 144.57/61
午前9時現在 136.01/03 1.0624/28 144.51/55
NY午後5時 135.86/89 1.0632/36 144.46/50
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