- 2023/03/06 掲載
午前の日経平均は続伸し3カ月ぶり高値、米利上げ再加速懸念が緩和
日経平均は約250円高で寄り付いた後も、一時361円高の2万8288円62銭と、3カ月ぶり高値に上昇した。半導体関連や電子部品、ソフトバンクグループといったハイテク関連がしっかりと推移し、指数を押し上げた。ドル/円は円高方向に振れたが、自動車など輸出関連株もしっかりだった。
中国経済の復調や米国経済の底堅さへの思惑から、主力株の堅調さが目立った。時価総額や流動性の高い銘柄で構成するTOPIXコア30は、昨年1月以来の高値を更新した。市場では「国内外の景況感の強さから、日本株の割安修正が始まった可能性がある。当面は持続するのではないか」(SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長)との声が聞かれた。
買い一巡後は、7─8日に予定される米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言や、週末の米雇用統計の発表など、重要イベントへの警戒感もくすぶり、高値圏でのもみ合いとなった。
TOPIXは0.9%高の2037.63ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆4212億1000万円だった。東証33業種では、値上がりは精密機器や電気機器、電気・ガス業など30業種で、値下がりは鉱業やパルプ・紙、石油・石炭製品など3業種だった。
原発再稼働の思惑が支援した北陸電力は昨年来高値を更新。信越化学工業やソニーグループは堅調だった。一方、INPEXやエーザイは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1185銘柄(64%)、値下がりは556銘柄(30%)、変わらずは94銘柄(5%)だった。
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