- 2023/03/08 掲載
欧州は今後2回の冬も天然ガス確保に苦心=エクイノールCEO
オペダル氏は「1500億立方メートルもの(ロシア産)ガスを別の供給に切り替えようとするのは大仕事だ。この事態への欧州の対応に感銘を受けた」と述べた。
ただ、昨年末に「ゼロコロナ」政策を見直した中国で液化天然ガス(LNG)の需要が回復するため、欧州は今後もガスの供給確保が困難になると予想。「この冬の前のような不確実性は2024年にも繰り返されるだろう。そして、おそらく25年もそうなる。米国とカタールから新たに相当量の新たなエネルギー供給が実現するのは26年ないし27年になる」と指摘した。
LNGはアジア諸国との間で奪い合いとなり、欧州の需要はこの地域の天候だけでなく、アジアの天候にも左右される見込み。オペダル氏は「アジアの天候で欧州のガス価格が決まる展開もあり得る」と述べた。
ロシアによるウクライナ侵攻でロシア産ガスの欧州向け輸出がほぼ完全に停止したことから、エクイノールは昨年、欧州で最大の天然ガス供給業者となった。オペダル氏によると、同社は昨年、欧州向け供給のためにガス生産を約8%増やした。
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