- 2023/03/09 掲載
カナダ中銀、金利据え置き 物価上昇圧力は想定通り緩和と指摘
中銀は声明で「最新のデータは引き続き、消費者物価指数(CPI)が年央に3%近辺に低下するという中銀の予想に沿った内容となっている」とし、「引き続き経済情勢と過去の利上げの影響を精査し、インフレを2%の目標に回帰させるために必要であれば、金利をさらに引き上げる用意がある」とした。
ロイターが先週実施した調査では、32人のエコノミストの全てが金利据え置きを予想し、大半が金利は年末まで据え置かれる公算が大きいという見方を示していた。
カナダ中銀はインフレ抑制に向け、過去1年で計425ベーシスポイント(bp)という記録的なペースで利上げを実施していた。
中銀はまた、2022年第4・四半期の成長率が予想を下回ったことを踏まえ、声明から「需要超過」という文言を削除。「制約的な金融政策が引き続き家計支出に重くのしかかっている」とし、「今後数四半期は低調な経済成長が見込まれ、製品や労働市場における圧力は緩和する見通し」とした。
同時に、インフレを目標に回帰させるためにはコアインフレと短期インフレ期待がさらに低下する必要があるという認識を示した。
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