• 2023/03/10 掲載

アングル:米国株低迷か、インフレや利上げ懸念で

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が再びタカ派姿勢を示したことで、投資家は「より高く、より長期にわたる」利上げが米国株に与える影響を見極める必要に迫られており、米国株は低迷を余儀なくされるとの見方も出ている。

金利が現行水準に近い期間に株価は何とか上昇してきたが、一部の投資家は、FRBがパウエル議長の今週の講演どおり、より高くより速い利上げを実施した場合、債券利回りの上昇および粘り強いインフレと合わせて株価のリターンが悪化すると懸念している。

クレディ・スイスのマネジングディレクター、ジョナサン・ゴルブ氏は株式に暗い見通しを持つ一人だ。ゴルブ氏は、持続的なインフレが企業の利益率を圧迫し、投資資金が株式を敬遠して国債やその他の短期債に向かうと予想。インフレ率の低下は大半の予想よりも緩やかなものになるため、S&P総合500種は今年末時点で約4050ポイントと現値水準から1.5%ほど上回る水準にとどまり、その後、少なくとも2025年までは年間リターンが1桁台前半になると予想した。

一方、株高継続を見込む声もある。ラファー・テングラー・インベストメンツの最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)、ナンシー・テングラー氏は最近のメモで「株式投資でまだ利益を得られるだろうが、適切なセグメントに投資する必要がある」と指摘。「現在の特殊な環境下ではシクリカル(景気循環)銘柄への投資が好結果につながるだろう」とした。

また、ミラマー・キャピタルのシニアポートフォリオマネジャー、マックス・ワッサーマン氏は、FRBがインフレを抑制するためには1.00%ポイントの追加利上げが必要で、米国株にとって不利な環境を生み出す可能性が高いと指摘。株価のバリュエーションが伸び悩む中、有配株や債券への投資によって魅力的なリターンが短期的に得られるとした。

ただワッサーマン氏は、FRBが利下げに着手するであろう24年後半まで株価が持続的に上昇することは見込みづらいと述べている。

(David Randall記者)

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます