- 2023/03/16 掲載
午前の日経平均は反落、2万7000円割れ 金融システム不安再燃
ただ、前場の序盤にクレディ・スイスがスイス国立銀行(中央銀行)から最大500億スイスフラン(約7兆円)を借り入れる措置について発表すると、日経平均は急速に下げ幅を縮小し2万7000円を回復する場面もあった。
SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「スイス中銀によるクレディ・スイスへの流動性供給のニュースが投資家心理の悪化に歯止めをかけた。市場はいったんは小康状態を取り戻すのではないか」とみている。ただ、根本的な解決への道が見えていないことから、投資家心理は揺れやすい状況が続くいう。
TOPIXは1.29%安の1934.79ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9614億0300万円だった。東証33業種では、値下がりが鉄鋼や保険業、銀行業など32業種で、値上がりが情報・通信業のみだった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループが3.3%安、みずほフィナンシャルグループが3.4%安、三井住友フィナンシャルグループが3.8%安となるなど、銀行株が軒並み売られた。保険株も軟調で、第一生命ホールディングスは6.8%安と大幅安。
一方、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体銘柄は底堅かった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが174銘柄(9%)、値下がりは1638銘柄(89%)、変わらずは25銘柄(1%)だった。
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