- 2023/03/18 掲載
独VW・上海汽車合弁、中国で需要喚起へ補助金提供 5.37億ドル
[北京 17日 ロイター] - 中国自動車大手である上海汽車集団(SAICモーター)と独同業フォルクスワーゲン(VW)の中国合弁会社、上汽大衆汽車(SAIC・VW・オートモーティブ)は、中国での自動車購入に対して37億元(5億3700万ドル)の現金補助を提供する。
40以上のブランドも同様の補助金を提供しており、アナリストは世界最大の自動車市場における価格戦争と指摘する。
上汽大衆は16日夜、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の自社アカウントを通じ、全車種を対象に4月30日まで1万5000─5万元の購入補助金を提供していると明らかにした。
トヨタ自動車やホンダの中国側パートナー企業である広州汽車集団も今月15日から31日まで補助金を提供している。
一部メーカーが需要喚起のために値下げを行ったにもかかわらず、業界データによると、中国の乗用車販売台数は1─2月に20%減少した。
フィッチ・レーティングスのアナリストは16日付の顧客向けノートで、7月1日から排出基準を厳格化する政府計画により、自動車メーカーやディーラーは基準未達車両の在庫解消圧力に直面していると指摘する。
また、政府系紙「経済日報」は17日、この価格戦争は130以上の乗用車メーカーが存在する国内自動車業界の再編を加速させる可能性が高いと論評。一方で、収益性やイノベーションを損ない、経済の柱であるこの産業全体の発展を停滞させる可能性もあると指摘した。
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