英総合ＰＭＩ、3月速報52.2　第1四半期はプラス成長か

［ロンドン　２４日　ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバル／ＣＩＰＳが２４日発表した３月の英国の総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は５２．２と、好不況の分かれ目となる５０を上回った。

第１・四半期の英経済がプラス成長となった可能性が示された。

２月の５３．１からは低下した。ロイターがまとめた市場予想は５２．８だった。

サービス業ＰＭＩは５２．８と２カ月連続で５０を上回った。

製造業ＰＭＩは４８．０と、８カ月連続で５０を下回った。

サービス業・製造業の１年先の見通しは楽観度が２０２２年３月以来の高水準となった。

Ｓ＆Ｐグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ＰＭＩ速報値によると、３月は生産が２カ月連続で増加しており、第１・四半期の英経済はプラス成長に戻ったようだ」と指摘。

「企業の１年先の見通しが改善していることを踏まえると、これまでのところ銀行部門の問題は企業マインドに影響しておらず、企業は成長の可能性に着目している」と述べた。

サービス業ＰＭＩは２月から低下したものの、新規受注の増加ペースは１年ぶりの高水準だった。製造業の生産は小幅に減少。需要低迷が響いた。

投入価格指数は２１年４月以来の低水準。ただ歴史的な基準で見ると、コスト圧力は依然として高い。

サービス業で投入価格の上昇が目立った。製造業の投入価格上昇率は２０年６月以来の低水準。

燃料費や輸送費の下落が賃金圧力と食品価格上昇を一部相殺した。